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イタリアの台所から

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2008年 05月 29日

シチリアの家庭料理

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ひき肉とパン粉と卵をあわせて、
庭にあるレモンの葉っぱで包めば、
レモンの葉っぱのポルペッテ(肉団子)は、できたも同然。

あとは、熱くなった炭の上で、
ゆっくり焼きます。

レモンの葉っぱが、黒くこげたら、
できあがりのしるし。

オリーブオイルと、レモンをきゅっとしぼって
いただきます。


いつも遊びにいく、ジーサの家の日曜日のお昼御飯。
5匹の犬も、広い庭でのんびり。

その昔、残った肉を、どうしよう?となったところで、
こまかくしてパン粉をいれて、そこらにあるレモンの葉っぱで
つつんで、焼けばどうかしら?

こんな主婦の発想から、
このレモンのポルペッテはできたんじゃないか?とは、
シチリアの人たちの意見。

食べるときには、いつも、
柏餅を思い出しているのは、ここでは私だけ?

日本でも、イタリアでも、世界中どこでも

葉っぱに包まれた食べ物って、
なぜかとってもおいしそうにみえるものです。

一番シンプルで、
一番おいしい香りをつけてくれる

そんな葉っぱの料理、レモンの葉っぱのポルペッテ。



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真ん中は、道路で拾われた子犬のフッヒーノ。
ただいま4ヶ月、いたずらざかり。
最近、やっと「大人」の犬舎にいれてもらえました。

右は、5匹の中でボスのフレッド。
フッヒーノがしつこいと、すっぽりとフッヒーノの頭を口にいれて、軽く噛み、
「おいおい、悪ふざけもここまでだぞ、チビ」 とクールにいさめます。

我が家の猫のたろうは、
けっこうしれっとした性格なので、
素直な犬の愛情表現は、やっぱりかわいい!

# by pecorella | 2008-05-29 03:43
2008年 05月 21日

手作りのお菓子

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ローマから夜行列車に乗って、シチリアへ旅すると、
外が明るくなるころ、シチリアに到着します。

背中をさすりながら、廊下にでると、
部屋にじっとしていられない人たちがすでにいて、

朝日にひかる海が、もう窓にいっぱい。
オレンジの木が、列車のカタタン、カタタンというリズムと一緒に、
過ぎ去っていくのを見ると、

ああ、シチリアにきたんだ、と思えるでしょう。

快適とは言い難い旅たけれど、
それでも、太陽と海とオレンジの木のお出迎えというのは、
悪くない ”Benvenuti (ようこそ) ”


このケーキは、
オレンジ3つ分の皮がすりおろしてはいっていて、
上には、ブラッドオレンジをキャラメル化したソースをかけました。

食べるとき、
シチリアに到着した、新鮮な朝を思い出させてくれるケーキです。


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# by pecorella | 2008-05-21 05:31
2008年 05月 10日

シチリアの伝統菓子

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シチリアのお菓子の王様 カンノリ・シチリアーニ

イタリアのおいしい話、まずはなんといっても大好きなお菓子から。
そして、やっぱり、(シチリアの)お菓子の王様といえば、カンノリ・シチリアーニ

濃厚なリッコッタチーズがたっぷりつまったこのお菓子の
ちょっと濃厚な話はというと・・・・

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# by pecorella | 2008-05-10 05:19
2008年 04月 26日

おいしい話のはじまり

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シンプルで、やさしい味の料理が好きです。
作るのも、食べるのも。

そして、食べ物のうしろに、ひっそりとくっついている
物語をよむことも。

食卓の”ぜいたくさ”は、今と昔では、比べ物にならないだろうけれど、
大好きな人と、一緒にごはんを食べる満たされた幸せな気持ちは、
シチリアにやってきた、ローマ人だって、アラブ人だって、
今の私たちと一緒に違いない。


料理は、歴史であり、記憶であり、コミュニケーションである。
自分自身を尊重すること
存在と、愛情をあらわす方法
文化であり、経済であり、
個人の遊びであり、みんなとのゲームであり、
鎮金術であり、ファンタジーである。

そして、音楽であり、ダンスなのである!

        
              - Letizia Nucciotti ”L'anti chef ”ー
                 (レティツイア・ヌッチョッティ "アンティ・シェフ”より) 


このブログでは、イタリアの食べ物の話を
写真とイラストで、ご紹介します。

市場から、
お菓子やさんから、
そして、私の一畳半の台所から、
生まれる

あるときは、ふるーい、
あるときは、進行形の日常の音楽とダンス。


狭くて足を踏みそうなので、のんびり踊るこのダンス、
時間がある方は、どうぞ、お付き合いください ;)         

# by pecorella | 2008-04-26 06:22 | はじめに